ハリーウィンストンの歴史について
ハリーウィンストンといえば、大胆にカットされたダイヤの装飾が有名なブランドです。
芸能人の婚約会見でよく目にする豪華な指輪として、印象的ではないでしょうか。
宝飾ジュエリーのイメージが強いですが、高級時計のブランドでもあります。そんなハイジュエリーブランドのハリーウィンストンを紹介します。
ハリーウィンストンの創業
ハリーウィンストンの始まりは、「ハリー・ウィンストン」が1920年にニューヨークの5番街に「プレミア・ダイヤモンド社」を
設立したのがきっかけです。プレミア・ダイヤモンド社は、オークションなどを利用して落札した商品をリメイクジュエリーとして販売していました。
このプレミア・ダイヤモンド社を閉じ、1932年に「ハリーウィンストン」を設立します。
ハリーウィンストンでは、リメイクジュエリーの他に自らのデザインを手掛けていました。
彼のデザインしたダイヤモンドは、「キングダイヤモンド」と呼ばれるほど高品質で人気があります。
時計の販売を開始するのは、1989年にハリーの息子ロナウドが会社を引き継いでからです。
ロナウドは今までの宝飾品に培った知識を活かし、ダイヤモンドが魅力の時計を販売します。
1978年に経営権を争い家族紛争が勃発
ハリーウィンストンには実は、ロナルドとブルースという2人の息子がいます。
ハリーウィンストンが亡くなったことで、どちらが経営権を得るかで10年間争いました。
その結果、最終的な経営権はロナウドが獲得します。
1988年に日本で初めての店舗が、銀座にオープンしました。
その1年後に時計事業を展開し、「時を刻む宝石」をテーマにした時計を販売します。
度重なる買収によりスウォッチグループに10億円で売却!
ハリーウィンストンは創業当初から一族経営でしたが、2004年にハリーウィンストンの51%の株をドミニオンが買収しました。
その2年後、100%買収されて「ハリー・ウィンストン・ダイヤモンド」と社名が変更されます。
2000年に時計事業を本格的に稼働し、2001年「ジャン–マルク・ヴィダレッシュ」と共同で「オーパスシリーズ」を展開することで急成長をしました。
2007年には高級時計のブランドとしてスイスのジュネーブに工場を展開するほどです。
順調にブランドが成長していったハリーウィンストンですが、2013年にスウォッチグループに装飾事業と時計事業の両方とも10億円で買収されます。
ホープダイヤモンドは呪いのダイヤモンド??
世界的に有名で歴史のあるダイヤモンドの1/3は、ハリー・ウィンストンの手に渡ったといわれています。
そのなかでも、とくに有名なのが「ホープダイヤモンド」です。映画タイタニックでローズが付けていたハート型のダイヤモンド「碧洋のハート」のモデルになっています。
ホープダイヤモンドは「呪いのダイヤモンド」と呼ばれ、持ち主が不幸になったというエピソードを多く持っている宝石です。
しかし、数多くのエピソードは、根拠がない都市伝説や宝石に価値を付ける「嘘」だったといわれています。
実際のホープダイヤモンドは、非常に価値が高い宝石です。サイズは45.2カラットもあります。日頃、目にしている結婚指輪のダイヤは0.2~0.5カラットです。ホープダイヤモンドがどれだけ大きいか分かることでしょう。
現在の価値でいうと200億円、300億円ともいわれているダイヤモンドです。スミソニアン博物館に所蔵されているので、興味がある人は、ぜひ訪れてみてください。
まとめ
ハリーウィンストンといえば、大胆にカットされた大きなダイヤモンドが特徴です。
現在では、ハイジュエリーと高級時計で知られています。芸能人の結婚会見で目にすることも多く、女性にとって憧れのブランドではないでしょうか。
ダイヤモンドの話をするうえで、欠かせないブランドです。
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