レプリカとコピー品の違いは何？- レプリカ(復元品)とは

レプリカ(復元品)とは？

骨董品の世界では、贋作や偽物の存在がつきものです。しかし、美術品などでは、堂々とレプリカ=複製品が展示されることもあります。

もちろん、レプリカとして複製あるいは復元された作品になります。レプリカは偽物といってもいいのでしょうか？

レプリカは偽物ではない

「レプリカ」という言葉は、日本語で「複製品」と訳されますが、偽物とは異なります。

例えば、フェイクレザー（人工皮革）と天然皮革を比較すると、その違いがわかりやすいでしょう。

見た目は似ていても、素材や価格は全く異なり、人工皮革はコピーではなく、あくまで偽物と捉えるべきです。

コピー品も複製品であるものの、偽物と考えられることが多いです。一方で、レプリカは本物によって公認された複製品と考えると良いでしょう。

複製品でも問題ないと感じる人もいれば、本物にこだわる人もいます。本物の方が骨董品としての価値は高いですが、気軽に楽しむことができるレプリカも非常に人気があります。

本物とレプリカはどうやって区別しているのか？

本物の作品とレプリカは非常に似ており、素人が見るとその違いがわからないことがあります。場合によっては、レプリカを本物と間違えてしまうこともあるのです。

そのため、専門の鑑定士が必要です。鑑定士は、資格の有無ではなく、実際に本物を見極める能力と、鑑定の経験や実績の豊富さが重要です。

専門の鑑定士が鑑定を行うことで、本物かレプリカかを確実に判別できます。その評価額は、鑑定士の腕によって決まります。

優れた鑑定士は、作品の市場価値を的確に判断し、売れるであろう適切な価格をつけることができます。

同じ作品でも、本物とレプリカの違いや存在をすべて把握しているため、正確な鑑定が可能なのです。

コピー品のランクとは？

コピー品は、その素材や作りの違いによっていくつかのランクに分類されます。ここでは、主にブランド品にあたるコピー品のランクについてご紹介します。

A品

A品とは、誰が見ても粗悪さが一目でわかるような製品で、非常に多く出回っています。使用されている材料の質が低く、例えばバッグには人工皮革が使われています。

また、時計やバッグの金属部品の材質や加工技術も粗悪で、すぐに偽物だと判別できるレベルです。

S品

S品とは、天然の革が使用されていますが、その品質は低めです。革の経年変化が著しく、使用していくうちに、本物ではあり得ないほどに変色することがあります。

時計に関しては、日本製のムーブメントが使用されていますが、金属部分の品質が明らかに低く、本物には及びません。

全体的に、見た目は似ていても、品質や耐久性の面では本物には遠く及ばないと言えるでしょう。

SS品

SS品は高級な天然革が使用されていますが、ブランドが使用しているものよりランクは落ちます。

金属部分や刻印なども本物とは異なり、よく観察すればコピー商品だとわかります。

時計に関しては、スイス製のムーブメントが使用されており、クロノグラフなども精巧に動きますが、全体的な品質や仕上げには本物との差が感じられるでしょう。

N品

N品は、精巧に作られたコピー品です。バッグの場合、革や金属はブランドが選んで使用しているものと同じ素材が使われており、プリントや縫製も本物と同等の仕上がりです。

そのため、一般的な人には本物と見分けがつかないレベルですが、本物を愛用している人ならば、その違いはすぐにわかります。

時計では、スイスのETAなどの高級ムーブメントが使用されており、精密な動きが特徴ですが、文字盤や金属部分の仕上げなどは本物と微妙に異なります。

このため、細かい部分を見れば、コピー品と本物の差がわかるでしょう。

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