エルメスバーキンの買い方ガイド|正規店で手に入れるためのポイントを解説
憧れのエルメス『バーキン』。いつかは手に入れたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、その入手困難さから「幻のバッグ」とも呼ばれるエルメスのバーキンを正規店で購入するのは至難の業です。
本記事では、エルメスのバーキンの買い方について、正規店で入手するための欠かせないポイントを解説します。
エルメスバーキンはなぜ買えない?
エルメスのバーキンが「買えない」と言われる理由は、需要に対して供給が追い付いていない状況にあるためです。
世界中のセレブリティやファッション愛好家が憧れるバーキンは、常に高い人気を誇り、入手を希望する人が後を絶ちません。
さらにエルメスは、バーキンの生産数を意図的に絞っており、これが深刻な品薄状態を生み出しています。
また、職人が手作業で丁寧に作り上げるため、大量生産が難しいのも現状です。このような現状も、エルメスが買えない理由の一因になっています。
加えて、前述したようにバーキンは需要に対して供給が圧倒的に不足しているため、エルメスの正規店でも滅多に店頭に並ぶことがありません。
仮に入荷したとしても、その存在が一般の顧客に知らされることは稀で、販売員が信頼できると判断した顧客にのみ提案されるケースがほとんどです。
エルメスの正規店では、『顧客との関係性』が重視されています。
長年ブランドを愛用し、購入履歴を積み重ねた顧客や、エルメスの価値観を理解し長期的な関係を築いている人ほど、バーキンを購入できる可能性が高まるのです。
こうした要因が重なり、バーキンは「欲しくても簡単には手に入らない」特別なバッグとなっているのです。
エルメスバーキンを正規店で購入できる条件とは
憧れのエルメスのバーキンを正規店で購入するのは、容易ではありません。しかし、決して不可能ではないのです。
ここではバーキンを手に入れるための条件と、具体的な方法について解説します。
何度もお店に足を運ぶ
エルメスでバーキンを購入するためには、まず何度もお店に足を運ぶことが不可欠です。しかし、一度や二度訪れただけではなかなか購入には至りません。
前述したように、バーキンは非常に希少で、正規店に入荷されること自体が稀です。よって、何度も店舗を訪れることで入荷のタイミングに巡りあえる可能性を高められます。
このような目的で行われる店舗巡りを『エルパト(エルメスパトロール)』と呼びます。
同じ店舗に何度も足を運ぶことで、販売員に熱心なファンとして認識されやすくなり、信頼関係を築くきっかけにもなります。
販売員との信頼関係が深まると、バーキンを提案される可能性が生まれる場合もあるため、定期的に訪れることが大切です。
また、複数の店舗を巡ることも効果的です。それぞれの在庫状況を知るチャンスが広がり、バーキンを購入できる確率を上げることにもつながります。
エルメスでの購入履歴を作る
店舗に何度も足を運ぶことも大事ですが、エルメスに顧客として認められるには実際に気に入ったエルメス製品を購入し、購入履歴を積み重ねることも大切です。
エルメスでは単発でバーキンだけを求める顧客よりも、長期的にブランドを愛用している顧客を優先する傾向があります。
そのため、まずはスカーフや財布、アクセサリーなどの小物類から購入し、顧客としての履歴を作ることが重要です。
特に、バッグ以外の商品にも興味を示すことで、エルメスへの本気度が伝わります。
靴やアパレル、ジュエリーなど幅広い商品を購入している顧客は、エルメスの世界観を理解し、ブランドの価値を大切にしていると見なされます。
そのため、バーキンを紹介される確率が高くなると言われているのです。
ただし、購入履歴を作りたいがための過度な購入は転売を疑われるリスクがあるため、あくまでも無理のない範囲で購入を積み重ねていくことが肝心です。
販売員と親しくなる
エルメスでバーキンを購入するためには、販売員との信頼関係を築くことが欠かせません。
エルメスでは、販売員が顧客に合った商品を提案するスタイルを取っているため、関係性の深い顧客に対してバーキンを紹介することが多くなります。
したがってただ店に通うだけでなく、販売員と積極的に会話をして購買意欲を伝えることが大切です。
販売員と親しくなるためには無理にバーキンの話題ばかり出すのではなく、エルメスの商品やブランドの歴史に興味を持ち、それについて話すことが効果的です。
また、定期的に来店し、さりげなく自分の好みやライフスタイルを共有することで、販売員も「この人にはこういう商品が合いそうだ」と考えるようになります。
販売員にとって信頼できる顧客であることが伝われば、バーキンを紹介される可能性が高まるでしょう。
エルメスバーキン購入のルール
エルメスバーキンを購入するためには、いくつかの特別なルールがあります。ここでは、知っておくべき購入のルールについて見ていきましょう。
30分ルール
エルメスの正規店では、バーキンを購入する際に『30分ルール』が存在すると言われています。
これは、購入を決めるまでにあまり時間をかけすぎないことが大切という暗黙のルールです。
バーキンは非常に人気が高いため、迷っている間にほかの顧客へ提案される可能性があるのです。
エルメスでは、基本的に販売員が顧客の好みや購買履歴をもとに商品を提案します。その際、バーキンが紹介されたら、『購入の意思』があるかどうかを素早く判断することが肝心です。
長時間悩んだり、何度も決断を引き延ばしたりすると、販売員側も「本当にこの人に販売してよいのか」と慎重になります。その結果、次回以降の提案が減る可能性も否めません。
また、「どの色があるか」「どんな素材がいいか」と細かくリクエストをしすぎると、販売員に負担をかけてしまい、今後の取引に影響することもあります。
バーキンを紹介されたら、30分以内には購入を決める心構えで臨むのが理想的です。
購入制限
エルメスでは、バーキンの希少性を維持するために購入制限が設けられています。
バーキンはもちろんのこと、同じく人気の高いケリーにも制限があるため、事前に理解しておくことが必要です。
一般的に、エルメスの正規店では『年内に購入できるバーキンとケリーは1人2個まで』とされています。つまり、1年間に複数個のバーキンとケリーを購入することはできません。
ただし、バーキンとケリー以外のバッグ(ピコタン、ボリード、コンスタンスなど)は比較的制限が緩やかとされており、これらを購入することで顧客としての実績を積むことも可能です。
また、販売のタイミングや在庫状況によっては、そもそもバッグが購入できないこともあるため、販売員に対して無理な交渉をしてはいけません。
エルメスでは『一見さんお断り』の文化が強いため、購入制限のルールを理解し、長期的な関係を築く姿勢が大切です。
店舗でのマナー
エルメスの店舗では、マナーを守ることが重要視されます。特に、『入店後すぐの在庫確認』や『頻繁なエルパト(エルメスパトロール)』はNG行為とされています。
多くの人がバーキンを求めているため、入店してすぐに「バーキンはありますか?」と聞くと、販売員に敬遠されてしまう可能性が少なくありません。
エルメスでは、顧客との関係性を重視しているため、バーキンだけを求める姿勢を見せると「転売目的かもしれない」と判断されてしまうリスクもあります。
そのため、まずはほかの商品を見たり、販売員と会話をしたりして、自然な流れで購入の機会を得ることが肝心です。
また、あまりに頻繁にエルパトを繰り返すことも避けるべきです。毎日のように店舗を訪れたり何度も販売員に同じ質問をしたりすると、販売員の負担になり、警戒される原因となります。
エルメスでは、ブランドの価値を理解し、長期的に愛用する顧客を大切にするため、焦らずじっくり関係を築くことが肝要です。
どうしても欲しいバーキンを手に入れる別の方法
ここまで解説してきたように、エルメスのバーキンを購入することは非常に困難です。
しかし、どうしても手に入れたいという方のために、国内の正規店を利用する以外にもバーキンを入手する方法が存在します。
それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、自分に合った方法を選択することが大切です。
ここでは、国内の正規店以外でバーキンを手に入れるための3つの方法をご紹介します。
海外の正規店で購入
海外のエルメス正規店で購入するメリットは、日本よりもバーキンの在庫が豊富なことです。
特にパリのエルメス本店では、旅行客向けにバッグの在庫が用意されていることがあり、日本の正規店よりも購入できる確率が高いと言われています。
また、ヨーロッパでのエルメスの定価は日本よりも若干安いため、為替レートが有利な時期に購入すれば、お得に手に入れることが可能です。
一方、海外購入のデメリットは、輸入コストや税金がかかる点です。たとえば、フランスで購入したバーキンを日本に持ち帰る場合、一定額以上の購入品には関税や消費税が発生します。
また、フランスのエルメスでもバーキンを購入するのは簡単ではなく、現地で何度もお店を訪れたりタイミングを見極めたりする必要があります。
さらに、渡航費や滞在費を考慮すると、必ずしもお得とは限らない点も注意が必要です。
並行輸入で購入
並行輸入で購入する場合のメリットは、正規ルート以外で仕入れられた新品のバーキンを日本国内で購入できることです。
正規店での購入が難しい人でも、すぐに入手できる可能性があるため、時間をかけずに欲しいモデルを手に入れたい人に向いています。
また、国内の並行輸入店で購入する場合、日本語での対応やアフターサービスが受けられることもメリットです。
一方、並行輸入で購入する場合の最大のデメリットは、コピー品や偽物の混入です。
特に、個人輸入や信頼できないショップから購入する場合、本物と見わけがつかない精巧な偽物が流通していることもあります。
エルメスは厳格な品質管理を行っているため、偽物を購入してしまうと修理やメンテナンスを受けられません。
また、並行輸入品は正規店での購入履歴にはならないため、エルメスの顧客としての評価が得られず、今後の正規店での購入につながりにくいというデメリットもあります。
中古市場で購入
中古市場で購入する場合のメリットは、過去の人気モデルやレアなカラーのバーキンを探せることです。
正規店では手に入らない仕様やヴィンテージモデルを購入できるチャンスもあり、自分の理想のバーキンを見つける可能性が広がります。
また、新品同様のコンディションのものも流通しており、ほぼ未使用のバッグを購入できる場合もあります。
一方、中古市場で購入する場合の最大のデメリットは、定価以上の価格で取引されることが多い点です。
バーキンは非常に人気が高く、中古市場ではプレミア価格がつくことが一般的です。
特に希少なカラーやサイズのものは、正規価格の1.5倍~2倍以上の価格で販売されることもあるため、予算に余裕がないと購入は難しくなります。
また、中古市場には状態の悪いものや、修理が必要なものも混ざっているため、購入前には信頼できる店舗を選び、本物保証や返品ポリシーを確認することが肝要です。
エルメスバーキン購入まとめ|「欲しい」を叶えるために
エルメスのバーキンを正規店で手に入れるためには店舗へ何度も足を運び、購入履歴を積み重ね、販売員との信頼関係を築くことが大切です。
一朝一夕で手に入るものではありませんが、エルメスの世界観を理解し、ブランドとの長期的な関係を築くことで、購入のチャンスは広がります。
また、どうしても正規店で購入が難しい場合は、海外購入や並行輸入、中古市場を活用する方法もあります。それぞれメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選びましょう。
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