Tory Burch(トリーバーチ)の歴史

トリーバーチイメージ画像

アメリカ発のファッションブランド、Tory Burch(トリーバーチ)。
老舗ブランドと比べると歴史は浅いですが、今とても勢いのあるブランドです。
アメリカのセレブがプライベートで使用することで、度々話題に上ります。
今回はそんなトリーバーチの歴史を解説していきます。

創業

創業者であるトリー・バーチは1966年、アメリカのペンシルベニアに生まれました。父親は裕福な資産家で、母親は女優の「Reva」だったのです!
両親のファッションセンスに影響されたのか、彼女のデザインには60・70年代の面影が感じられます。

ペンシルベニア大学の美術科を卒業した彼女は、ファッション誌の編集アシスタントなどを通してキャリアを積み重ねていきます。
その後はラルフローレンの広報で働くなど、時代のトレンドを把握する能力はこの頃に身に付いたのでしょう。

こうして2004年、ニューヨークに自身の名前を冠するブランド、トリーバーチを興します。
同年にはオンラインショップも開設しました。

創立後、ブランドは飛ぶ鳥を落とす勢いで成長。アメリカのテレビ番組で取り上げられたことで、国内のファッショニスタから人気を集めます。
デビューして間もなく、人気ブランドとして注目を浴びるのです。

2004年、FGI(ファッション・グループ・インターナショナル)の新人賞を受賞し、人気に拍車がかかります。
2006年には母親の名前を元にしたシューズ「REVA」を販売。これは、現在ブランドのアイコンにもなっているバレエフラットシューズです。

ブランドのコンセプトは「手の届くラグジュアリー」で、高すぎない価格設定が特徴。ロゴは「T」を上下に配置し、オシャレなデザインに仕上がっています。
ロゴがあまり強調されていないデザインもあるので、ビジネスシーンに合わせることも可能です。

ブランドのグローバル化

デビューと同時にオンラインショップを開きましたが、本格的な世界展開を開始したのは2006年です。
この年に、トリーバーチはロンドンとドバイへ進出しました。

2009年には東京に直営店をオープン。なんと、アメリカ以外ではじめての直営店が東京だったのです!
翌年、ヨーロッパやアジア圏にも直営店を開きます。

その後、フレグランスや化粧品、時計などの販売を開始。製品のラインナップを徐々に増やしていきます。
顧客リストには世界中のセレブが名前を連ねており、わずか数年で世界的な規模に成長しました。

また、創設者のトリーは実業家としての側面も持っており、「世界で最も影響力のある女性リスト」に名前が載ったのです。

人気アイテム

トリーバーチと言えばフラットシューズが人気です。
ゴールドやシルバーのロゴをあしらったシンプルなデザインと、疲れにくい設計が評価されています。セレブをはじめとする、世界中の女性に履かれているのです。

また、トートバッグも人気アイテムのひとつです。シンプルながらも高級感があふれるデザインで、サイズ展開とカラーバリエーションが豊富なのが特徴。素材もキャンバスやレザー、ナイロンなど幅広く揃っています。
自分がメインで使うシーンに合わせて選べるのもポイントですね♪

総合ファッションブランドらしく、財布の評価も高いです。そのなかでも「ロビンソン」というアイテムがおススメ。
シンプルで上品な雰囲気を演出しており、ブランドロゴが控え目なのが特徴。カジュアルからフォーマルまで、どんな場面にもマッチします。

偽物との争い

2004年に創業して、あっという間に人気ブランドになったトリーバーチ。ブランドの人気が出はじめると問題となってくるのが偽物、コピー品との戦いです。
当初、トリーバーチが行った対策は公式サイトでの注意喚起程度でした。その結果大量の偽物が出回ることになります。

この偽物ですが、売られ方が実に巧妙だったのです。
「海外委託工場での余剰生産品」や「海外マーケット向け商品」と称して販売されており、写真と説明文だけで真贋を見分けるのは至難の業。
実際トリーバーチはアウトレットでの販売を行っているので、初見で偽物を見抜くのは難しいです。

「どこで本物が買えるのか?」と感じる方もいるかと思います。

そんな人にはトリーバーチの正規ブティックや公式オンラインストアで買うことをおススメします。しかし、デザインやアドレスが公式そっくりの偽サイトもあるので注意が必要です。

トリーバーチは過去に偽物をオンラインで販売する業者に対して訴訟を起こしました。
この業者はかなり悪質で、

  • REVAをはじめとする人気アイテムを販売
  • 公式サイトから画像や説明文をコピー
  • 公式サイトによく似たアドレスを設定

といった工作を行い、あたかも正規品かのように販売を行っていたのです!

裁判の結果、この業者に対しては1億6400万ドルの賠償金が命じられました。日本円で200億円を超える金額で、ファッション業界のオンライン業者に対する賠償金としては史上最高額でした。
この判決は、ブランドが偽物に勝利した瞬間として有名です。

まとめ

トリーバーチはまだまだ若手のブランドです。創業してから20年も経たずに世界的な有名ブランドにまで成長しました。
ブレイクのきっかけは、創業間もなくアメリカのメディアで取り上げられたことです。

数年後から世界進出を開始し、東京やロンドンなどの主要都市に店舗を構えるようになりました。
新興ブランドですが、バッグやシューズなどにはアイコン的な商品が存在しています。

偽物が大量に流通しましたが、裁判で勝利したことでブランドの権利を守ることに成功しました。

トリーバーチはこれからの活躍に大きな期待が込められているブランドといっても過言ではないでしょう。
いつか世界を代表するトップブランドに君臨する日が来るかもしれませんね。

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