日本オリンピック開催記念初の金貨!長野オリンピック冬季競技大会記念金貨
冬季五輪の長野オリンピック開催を記念した「長野オリンピック冬季競技大会記念硬貨」は、平成9~10年に3回に別けて作られました。第一次と第二次が平成9年、第三次が平成10年に発行されています。金貨・銀貨・白銅貨幣という3種類があり、最も高価なのが金貨です。それぞれ発行枚数が違い、一回ごとに金貨は5万5000枚、銀貨は500万枚、白銅貨は2000万枚発行されています。
日本オリンピック開催記念初の金貨は長野オリンピック記念金貨
長野オリンピック記念硬貨は「金・銀・白銅のプルーフ3点セット」や「銀貨と白銅貨のセット」などが販売されました。
記念硬貨などでよく聞く「プルーフコイン」というものは、収集家向けに特殊な加工を施した硬貨です。
硬貨の表面をミラー状になるように磨き、図柄はつや消しをして浮き出すように工夫しています。通常の流通している硬貨とは違い、鑑賞用として製造されているものです。通常より表面を入念に磨き上げた極印と呼ばれる貨幣用金型を使います。また、硬貨の図柄を鮮明にするために極印を二回打ちしています。日本ではこのような加工方法ですが、プルーフ加工はそれぞれの国で違いがあり、加工工程などは様々です。
長野オリンピック記念硬貨の表の図柄はそれぞれ異なり、裏は金種ごとに異なります。
表には冬季の競技種目。裏は長野県に関わる代表的な花や動物などです。金貨であれば長野県の県花である「りんどう」、銀貨は県獣である「かもしか」、白銅貨は県鳥である「らいちょう」が描かれています。
金貨は直径26ミリ、重さ15.6g。裏側は長野県の県花である「りんどう」が描かれ、表側には冬季大会の競技がそれぞれ描かれています。第一次の金貨は「ジャンプ」、第二次が「フィギュアスケート」、第三次が「スピードスケート」が描かれています。
素材はK24。一般的に「24金(純金)」と呼ばれているもので、純度99.99%以上の金です。
多くの記念硬貨は1万円硬貨だったとしても、1万円では購入できません。基本的にはそれよりもかなりの高額で販売されます。長野オリンピックの冬季競技大会の金貨に関しても同じで、1万円硬貨ですが販売価格は3万8000円でした。
ちなみに、日本でオリンピック開催を記念した記念硬貨の中で、金貨が登場したのは長野オリンピックからです。長野オリンピックの金貨は収集型金貨です。収集型金貨とは、製造原価が額面価格より低い価格にならない販売価格で、限定少数販売されるものを指します。
ちなみに、長野オリンピックの次にオリンピック開催記念の金貨が発行されたのが「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念1万円金貨」です。こちらは第一次から第四次までの4回に別けて記念硬貨が発行され、金貨は一次と三次、四次で発行されました。
1998年長野オリンピックは20世紀最後の冬季五輪
長野オリンピックは1998年2月7日~22日まで、長野県長野市を中心に開催されました。20世紀最後の冬季オリンピックでもあり、72の国や地域から選手が参加しました。競技会場は長野市・白馬村・山ノ内町・軽井沢町・野沢温泉村の5カ所。オリンピックには中心となるホストシティが設定されますが、長野オリンピックでは県庁所在地である長野市がホストでした。
競技数は7、種目は68に及びます。スキー6種類とスケート3種類、アイスホッケーやバイアスロン・ボブスレー・リュージュ・カーリングです。スキージャンプやスキーフリースタイルの女子モーグル、スケートのショートトラックとスピードスケートの男子500mなど5つの金メダルを取得しました。メダル最多獲得国上位3位はドイツ・ノルウェー・ロシアです。トップのドイツは金12・銀9・銅8で計29のメダルを獲得しています。日本は金5・銀1・銅4の合計10で、メダル獲得数で言えば7位でした。長野オリンピックのメダルは造幣さいたま博物館に展示されているので、誰でも見に行くことができます。
長野オリンピックの当時はあいにく天候に恵まれず、アルペンスキーやスキージャンプについては日程変更や競技が一時中断されたのです。降雪量が非常に多く、コースが埋没するほどでした。その際、除雪してコースの整備をサポートするために、自衛隊も出動しています。日程変更されたことで、男子のスーパー大回転や女子滑降・女子複合滑降が同日に行われる事態となりました。また、男子滑降に参加した45人中15人が途中棄権や失格となり、そのうち14人は同じ場所で失敗するといった問題も起きていたのです。しかし、時期的に天候が変わりやすいことはあらかじめ予測されていたため、会場によっては2コース分の必要機材や対応できるスタッフを確保していました。そのため、大雪に見舞われた際も対応を柔軟に行なえたのです。
競技だけじゃない長野オリンピック
長野オリンピックのエンブレムには愛称があり、「スノーフラワー」と呼ばれています。エンブレムなどのデザインはコンペによって1社が選ばれ、その企業から1000点以上のアイディアが出た中から決められたのです。「スノーフラワー」は、雪の中にある高山植物と雪そのものをイメージして考えられています。花の6つの弁は赤・青・黄・緑・紫・橙のカラーが取り入れられました。オリンピックカラー4色と日本で高貴な色と言われている紫、長野県の県旗の色である橙です。
今大会のマスコットとして4羽のフクロウのキャラクターもおり、「スッキー」「ノッキー」「レッキー」「ツッキー」と名付けられました。フクロウは森の知恵者と呼ばれており、非常に縁起が良い動物です。キャラクター自体の名前はスノーレッツといいます。「SNOW(雪)」「OWLETS(フクロウの子ども達)」「LET'S(さぁ、一緒に!)」という3つの言葉を組み合わせた造語だといわれています。4羽は自然界の火・水・風・土から生まれた精霊のような存在という設定も決められていました。スッキーとノッキーは男の子、レッキーとツッキーは女の子で、オリンピックが開催されると非常に人気が出ました。
冬季オリンピックのTV放送が拡大
長野オリンピックは、冬季オリンピック競技の民放テレビ中継数が増えたきっかけになりました。それ以前のオリンピックでは夏季大会の放送は頻繁に放送されていましたが、冬季大会はほとんど放送されていなかったのです。「ジャパンコンソーシアム」といい、日本放送協会と民営放送の各社が共同制作する放送機構が組まれたのも、長野オリンピック冬季競技大会が始まりでした。さらに、長野オリンピックが開幕されると同時に、オリンピック情報を提供するための臨時イベントFM放送局の「長野オリンピックラジオ」も開設され、テレビ以外でも情報を得られるように工夫されたのです。
様々な冬季オリンピック関連商品が発売
記念のグッズも多く作られました。記念硬貨のほかにカウントダウンTシャツも販売されました。ただし、オークション形式で、開会式の500日前から前日まで、1日1着限定です。Tシャツは5種類あり、5人のアーティストによってデザインされています。デザインは100日ごとに変更され、Tシャツには大会〇〇〇日前を表現する「No.〇〇〇」という数字が刺繍されました。この期間限定の非常にレアなTシャツです。JOC(日本オリンピック協会)は、500日前記念グッズとしてTシャツ以外にもそれぞれ2種類のテレフォンカードやピンバッジも販売していました。
また、長野オリンピックの記念として切手が販売されたり、「愛と感動の冬」という読本が長野県内の小中高生全員に配布されています。「愛と感動の冬」は、「長野オリンピックと長野パラリンピックの競技内容」「オリンピックの精神・理念」などを学習することを目的として発行されたものです。こちらは、1996年3月に長野県教育委員会によって制作・発行されました。
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長野オリンピック冬季競技大会記念貨幣は金貨、銀貨、白銅貨が発行されました。なかでも額面より大きく差がついて取引されるのが記念金貨となります。
金貨は地金の価値が高いときに売却するとより高くなります。記念金貨という特別な金貨だから希少価値が高いときに売るというよりは、金の価値が高い時に売却するのがおすすめです。
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もちろん長野オリンピック冬季競技大会記念1万円金貨以外の記念金貨もお買取りいたします。気になる国内の記念金貨の価格はこちらからお探しください。
今は地金価値が高騰しています、令和2年8月金相場は過去に比べて一番高くなり高騰しておりますので長野オリンピック記念1万円金貨のような日本記念金貨の売却をおすすめします。
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