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人気の中国切手『パンダ切手』とは?その価値と買取価格を解説します

パンダの姿が描かれた、中国切手を知っていますか?

切手収集は、世界中の多くの人々に愛されている趣味のひとつです。切手には、その国や地域の歴史や文化、自然や動物など、さまざまなテーマが反映されています。中国切手は、その豊富な種類と高い希少価値で、コレクターの注目を集めています。

中国切手のなかでも、人気が高いのが『パンダ切手』です。パンダ切手は、その美しいデザインや希少性から切手収集家に人気があります。

この記事では、パンダ切手の魅力と、その買取価格と相場について解説します。パンダ切手を売りたいと考えている方や、興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

中国プレミア切手の中でも人気が高いオオパンダ切手の魅力

中国切手は、さまざまなテーマを反映した切手で、切手収集家や投資家に人気があります。そのなかでも人気が高いのが、オオパンダ切手になります。中国を代表する動物であるオオパンダ(ジャイアントパンダ)をモチーフとした中国切手で、水墨画で描かれた愛らしいパンダの姿が特徴的です。

オオパンダ切手は、過去に3回発行されました。そのうち、1963年と1973年に発行された切手には、プレミアがついています。しかし1985年に発行された切手は数百円程度にしかなりません。なぜ1963年と1973年に発行されたオオパンダ切手は、価値が高いのでしょうか?

1963年に発売されたオオパンダ

1963年に販売されたオオパンダ切手は、一次または特59とも呼ばれます。3種類の切手を1セットとして販売されました。

一次または特59とは

「特59」とは、中国で1951年から1966年までに発行された記念切手の一種です。この切手は、発行年と発行順序を示す番号が付けられており、その番号の前に「特」という文字が入ります。「特」の切手は全部で462種類あり、その中には非常に珍しいものや高額なものもあります。

オオパンダ切手は1963年と1973年の2回に分けて発行されました。そのうち、1963年に発行されたものを「一次」と呼びます。特59の中に一次オオパンダ切手が含まれています。

種類と発行数

一次オオパンダ切手の額面には8分と10分があり、デザインは全部で3種類です。

8分の切手は、一頭のオオパンダが笹や果物を食べている姿が描かれています。縦型のオオパンダ切手で、600万枚発行されました。

10分の切手は、二頭のオオパンダが描かれている横型のオオパンダ切手です。300万枚発行されました。

目打ち

一次オオパンダ切手には、目打ちがあるかないかで価値がおおきく変わります。ちなみに目打ちとは、切手が切り離しやすいように開けられた穴のことです。通常のオオパンダ切手には目打ちがあるため「目打ちなし」の特殊な切手は、発行枚数が不明で希少なものになります。

1973年に第二次版が発売

1973年に販売されたオオパンダ切手は、二次または革14とも呼ばれます。

なお、二次パンダ切手が販売される前年の1972年に、日中国交正常化を記念して、中国から日本へ2頭のパンダが贈られました。これがパンダに関する、注目や人気を高めるきっかけとなります。パンダブームが後押しして、日本の百貨店でも発売され2次オオパンダ切手を購入した人が多くみられました。

二次または革14とは

「革14」とは1970年から発行された、切手の番号です。「革」切手は、革1から革21まで、全部で95種類あります。切手のデザインも、革の時代になってから多様になりました。

「二次」とは、1973年に発行されたオオパンダ切手を指します。革14の中に、二次オオパンダ切手が含まれています。

種類と発行数

一次オオパンダ切手と違う点は、全部に目打ちがあることと、切手が6種類に増えたことです。切手の額面は4分、8分、10分、20分、43分とあります。

切手のデザインは、笹を食べるパンダや、母パンダが子パンダを抱きしめる姿など、パンダの魅力を表現しています。二次オオパンダ切手は、各種類1,000万枚ずつ発行されました。

価値が高騰し続けているパンダ切手の魅力とは?

1963年と1973年に発行されたパンダ切手は、発行から半世紀以上が経過してもなお、価値が高騰し続けている切手です。その魅力は、パンダをモチーフにした人気、デザイン性、希少価値にあります。

パンダをモチーフにした人気

オオパンダは、世界中で愛されている動物です。その可愛らしさや珍しさ、絶滅危惧種としての保護の必要性などが、人々の関心を引いています。パンダ切手は、オオパンダの魅力を切手に表現したもので、パンダファンにとっては特別な存在です。

デザイン性

パンダ切手は、水墨画の名手である呉作人が描いたオオパンダの絵を図案としたものです。水墨画とは、墨と水だけで様々な色調や筆致を表現する中国の伝統的な画法になります。水墨画の技法を用いて、オオパンダの毛並みや表情、仕草などを白地にシンプルに描き出したデザインが特徴です。

パンダ切手のデザインは、美しさや繊細さ、個性などが高く評価されています。

希少価値

パンダ切手は、発行枚数が少なく、現存する枚数も非常に少ないとされています。特に一次のパンダ切手は、文化大革命の影響で発行枚数が少なく、保存状態の良いものはほとんどありません。そのため、切手収集家や投資家の間で高値で取引されており、買取相場も高騰しています。

コレクター必見中国切手の世界

中国切手とは、中華人民共和国が建国した1949年から、中国郵電部郵政総局が発行した切手の総称で、新中国切手とも呼ばれます。中国切手は、発行された時代の歴史や文化を反映したデザインが特徴で、切手を通して中国の社会変遷を見られます。

文化大革命に発行された切手は、歴史的な価値や美術的な価値が高いため、コレクターから人気です。

中国切手の歴史とその特徴

1866年に清朝政府は、海関郵政という郵政事業体を創設します。そして1878年に、清朝政府による最初の切手が発行されました。

1949年に中華人民共和国が建国され、中国郵電部郵政総局で発行された切手が、中国切手です。中国切手の特徴は、政治色が色濃く表現されているものや、中国らしさのある絵柄のものが多いことです。例えば、毛沢東や天安門、改革に関することなどが描かれた切手や、パンダや芸術、文化などが描かれた切手があります。

中国切手はなぜ高い?

中国切手の価値が高い理由は、歴史が刻まれた美しいデザインと、希少性の高さです。特に1966年から1976年の文化大革命の時に発行された切手は、コレクションとしての切手の保有が制限されていました。そのため現存している枚数が極めて少なく、高額査定が出る可能性が高い切手ともいわれます。

また、中国の富裕層が投機目的で中国切手を集めることが多くなったことも、価値が高くなった理由です。中国切手が市場に出回る数が減少し、更に価値が高騰しました。投機目的だけではなく、中国の歴史や文化に興味を持つ人や、切手収集の趣味を楽しむ人もいます。

文化大革命時代の中国切手

1966年から1976年まで続いた文化大革命は、毛沢東が主導した古い思想や文化の物を破棄する運動でした。文化大革命以前に発行された中国切手の残存数が少ないのは、文化大革命により多くの中国切手が破棄されてしまったからです。

文化大革命時代の中国切手は、毛沢東や共産党のイメージを強調するものが多く発行されました。しかし、この時代は、切手の収集や輸出が禁止され、ほとんどの国と国交が断たれていたため、中国切手の発行部数は少なく、現存数も非常に少ないのです。そのため、文化大革命時代の中国切手は希少価値が高くなります。

文化大革命時代の中国切手から、特に希少なものを紹介します。

毛主席の長寿を祝う語録(文1)

1967年に発行された切手で、毛沢東の肖像画と語録が描かれています。11枚セットのものは特に希少価値が高く、プレミア切手となります。

「全国の山河は赤一色」(文14)

1968年に発行されたもので、中国の全域が赤い色で塗られているというデザインです。これは、中国が共産主義の国であることを示しています。しかし、この切手には大きな間違いがありました。

それは、台湾の部分だけが赤く塗られていないということです。このミスが発覚した後、この切手はすぐに回収されました。そのため、市場に出回った数は非常に少なくなりました。この切手は、その希少性から非常に高い価値を持っています。

「体育運動を発展させ人民の体質を増強する」(革9)

1972年に発行された切手で、球技、ラジオ体操、綱引き、登山、水泳などの体育運動の図柄があります。

価値の高騰はいつまで続く?

中国切手は、現在でも高い価値を持つ切手ですが、その価値の高騰はいつまで続くのでしょうか?中国経済の変化や市場の変動によって、価格が上下する可能性があります。そのため、中国切手の価値の高騰は、いつまで続くかは予測できません。

中国切手の価値は、以下の要素によって左右されます。

需要と供給のバランス

中国国内外で中国切手の需要が高まっていますが、供給は限られているため価値が下がることは考えにくいです。

歴史的・文化的・芸術的価値

中国切手は、中国の歴史や文化を反映した貴重な資料であり、美しいデザインも魅力的です。歴史や文化に関心のある方や、美術品の愛好家から需要が高まることで、価値が上昇することが考えられます。

市場の動向

中国切手の価値は、市場の影響を避けられません。市場では、中国切手の取引が活発に行われているため、価値が高騰したり、下落したりする可能性があります。

パンダ切手の買取価格と相場について

パンダ切手の買取価格と相場は、切手の種類や状態によって異なります。1963年と1973年に発売された切手には価値があり、1985年のパンダ切手にはあまり価値がありません。

それでは、パンダ切手の現在の買取価格と高く買取してもらうためのポイントを見ていきましょう。

パンダ切手の現在の買取価格とその理由

一次パンダ切手は、発行数が少ないうえ、処分されてしまったため、二次パンダ切手より買取価格が高くなります。また、一次パンダ切手は目打ちがない方が価値が高いので確認してみましょう。

額面によっても価格が変わる場合があります。たとえば二次パンダ切手で、人気が高いのは「10分のオオパンダ切手」と言われています。あとは、切手の状態がバラかシートかによっても、価格が変わるため注意しましょう。

一次二次
バラ1,000~9,000円400~1,000円
シート8,000円~12,000円3,000円~7,000円
目打ちなし15,000円以上

※あくまで目安であり、切手の状態や市場価値によって変動するため参考までにしてください。

パンダ切手を高く買取してもらうためのポイント

もし、パンダ切手を売るなら少しでも高く売れる方が嬉しいですよね。高く買取してもらうためのポイントは以下の通りです。

・シートの状態か
・種類がそろっているか
・セットになっているか
・状態がよいか
・複数で鑑定してもらう

それぞれ、くわしく説明していきます。

シートの状態か

シートとは、切り離す前の切手の状態です。高く買い取ってもらうためには、切手を切り離さないようにしましょう。シート状態の切手は、枚数や配置がわかりやすく、バラの状態より価値が上がります。

種類がそろっているか

パンダ切手のデザインは、計9種類あります。当然1種類だけより、それぞれの種類が揃っていることが大切です。

売るときに1種類ずつ、バラバラに売らないように注意しましょう。1種類ずつ売った場合、まとめて売るより安くなるかもしれません。

セットになっているか

パンダ切手には一次と二次があり、両方揃えることで高くなる傾向があります。もし揃えて持っている場合は、片方だけ売るのではなくセットで売る方がお得かもしれません。

状態がよいか

切手には、かけ、シミ、汚れがないことが望ましいです。かけとは、切手の一部が欠けていることで、切り離し方や保存方法によって起こります。シミや汚れは、切手の色や紙質に影響を与え、価値を下げるため注意しましょう。

複数で鑑定してもらう

同じ切手でも、鑑定する店や人によって価格が変わります。そのため、複数に見積りを依頼することも大切です。比較して、一番高い店舗に買取してもらいましょう。

切手取り扱いの注意点

切手の価値を保つためには、適切に管理することが大切です。

切手の取り扱い方法

切手は紙製品のため、水や油に弱く、湿気や日光、温度変化に影響を受けやすい特徴があります。そのため、切手を触るときは手を清潔にし、切手に直接触れないように必ずピンセットや手袋を使いましょう。

ただし、ピンセットや手袋を使うと、切手に傷がついたり、汚れが移ったりする可能性もあるため慎重にしてください。

切手の保存方法

切手は未使用品や美品状態のモノの価値が高くなります。切手を切り離したり、破ったりすると価値が下がるため、避けましょう。

また、色や形を保つためには、切手を強い光にさらさないことも大切です。専用のアルバムや袋に入れ、湿気と日光を避けて保管しましょう。なお、切手は重ねて保存すると傷みやすいため、注意してください。

まとめ

パンダ切手は、中国切手の中でも人気が高く、高い価値を持つ切手です。価値のあるパンダ切手は、1963年と1973年に発売された2種類の切手で、オオパンダのさまざまな姿を描いています。パンダ切手の魅力は、オオパンダの愛らしさと、希少価値です。

ただし、パンダ切手の買取価格は、切手の種類や状態によって異なるため注意しましょう。パンダ切手を高く買取してもらうためには、切手の種類や状態を確認し、複数の買取業者に見積りを依頼することがポイントです。

パンダ切手は、中国の歴史や文化に触れられる、価値のあるアイテムです。



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