今回はピンクダイヤモンドの評価基準や産出地などについてご紹介させていただきます。
ピンクダイヤモンドの評価
ダイヤモンドはホワイトのものが一番高価であると思われているようですが、 カットも重さも透明度も同じカラーダイヤモンドは透明のダイヤモンドよりも高価な値がつけられています。 ピンクダイヤモンドもそのひとつで、1998年、世界2大オークションである NYクリスティーズで下記の宝石が落札されました。この事実からもピンクダイヤモンドの稀少価値がわかります。
本来無色であるはずのダイヤモンドが、どうしてピンク色になるのか、 それは未だ解明されておらず、毎年3900万ctものダイヤモンドが採掘される鉱山でも数百万ct中、 数ctぐらいしかピンクダイヤは見つかりません。その謎めいた神秘的なピンク色は、 全世界で産出されるダイヤモンド原石のわずか0.1%と極めて希少な宝石です。
ファンシーカラーとは
無色のダイヤモンドのカラー評価には、D(無色)-Z(薄い黄色など)がありますが、 Zカラーを超えた一定以上の色合いを持つピンク色のものを「ファンシーピンク」と呼びます。 ファンシーの中でも色合いによって6段階に分けられており、下記の表にもありますが、 一般的に上から「ファンシーヴィヴィッド」、「ファンシーインテンス」「ファンシーディープ」、 「ファンシーダーク」、「ファンシー」、「ファンシーライト」となっています。 当然のように上のカラーのものであればあるほど、一般的には高い値で取引されます。 このカラーの要素に、クラリティー(透明度)とカラット(重量)の要素が組み合わさって価値が決まります。
アーガイル鉱山
市場に出回るピンクダイヤモンドの90%を産出する鉱山が、西オーストラリア州の西キンバリー地区にあります。 その鉱山とは、1983年に鉱山の操業が開始されたアーガイル鉱山です。 世界最大のダイヤモンド鉱山ともいわれるアーガイル鉱山ですが、 他の産地には無い深いピンクダイヤが採れることから《アーガイルピンク》と呼ばれるほど、有名な存在です。 最近の情報では、アーガイル鉱山の大手出資元の鉱山会社からの指示により、 0.2(0.25?・0.3?)ct以下のピンクダイヤモンドの卸をアーガイル鉱山自身で行うのをやめ、 他の会社に丸投げする方向で話が進んでいるようです。、採算を重視した結果ですのでしょうがないのですが、 これによってピンクダイヤモンドの価格が上がってしまう可能性が否めません。
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