フローリン金貨に関する豆知識

　デザインや品質がよく金属の標準含有量にほとんど変化がないことから、西欧各国の模範となった金貨です。フローリン金貨のフローリンとは、通貨の単位で、イギリス、ドイツ諸邦、オランダなどで使用。他の呼び名ではギルダー、グルデンと呼ばれています。西ローマ帝国滅亡後に初めて発行された金貨の一つがフローリン金貨ゼッキーノ、ジェノビーノといった硬貨とほぼ同時期に鋳造され始めました。

フィレンツェ共和国のフローリン金貨のデザイン

　特徴的なフルール・ド・リスの街の紋章ラクダの皮衣をまとったバプテスマのヨハネの正面立像1252年、フローリン金貨は1リラの貨幣の重さの基準に選択され貨幣がインフレに傾いている時も、フローリン金貨の金の含有量は変わらなかっと言います。

　フローリン金貨はその他の国々の金貨に比べ等価価値の変動がなかったことで有益性が認められ、外国為替市場など通貨の基準価値を決める貨幣として使用されたとのことです。

貿易などで広く利用されることにより現代の貨幣経済の元となった金貨

　フローリン金貨、ダカット金貨は、貿易などで広く利用されることにより現代の貨幣経済の元となったといわれています。金の貨幣という価値、また金を利用していることから価値のあるものとして流通されるようになったのです。

　金貨は現代でも、価値あるものとして扱われていますが、通貨として価値のものと収集するという点でコレクションとしての価値あるものがあります。日本でも金貨のマニア、コレクションしている方は多く、希少価値が高く流通の少ない金貨などは、高値で取引されています。アンティークコインと呼ばれる金貨は、これからも価値を下げることはないでしょう。

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2018年03月05日