プラチナの特徴 |
プラチナの色調は白系ですが銀のような白さとは違い、やや黒っぽい渋みのある独特の白さが特徴です。 プラチナは金よりも安定している金属で強い耐酸性があります。その白い輝きはどんな宝石でも相性が良く、特にダイヤモンドとの相性は抜群です。小さな爪でもしっかり石留めができるので、さまざまな宝石をセットすることができます。 ちなみにプラチナを好んで使うのは日本と韓国ぐらいと言われています。その理由は高度な加工技術が必要なことと、金がその古い歴史から国際的に非常に安定した価値を世界中で認められているのに対してプラチナは工業用の用途でしかその価値を認められていないからだと考えられています。
プラチナはどうやってアクセサリーにするの? |
プラチナも金と同じくそのままでは柔らかい金属です。そのため、プラチナはパラジウムやイリジウム等で割金をして硬くしたものをアクセサリーに使用します。 日本ではプラチナ900が一般的にアクセサリーに使用されています。
プラチナの純度の種類 |
プラチナは1000分率で純度を示します。現在日本では「1000」、「950」、「900」、「850」の4種類があります。
◆プラチナ1000
純プラチナです。プラチナ1000は「Pt1000」と表記されます。マリッジリングなどで「純粋な愛の証」ということで、Pt1000が用いられた商品も、最近では増えてきました。ただ、そのままの100%のプラチナは柔らかすぎてしまうため強度を保つために0.1%以下ですが割金をしているものもあります。 また、最近では金ではなくプラチナを使った地金型プラチナ貨というものもあります。その純度はプラチナの最高純度9995+(スリーナインファイブ・プラス、純度99.95%以上、造幣局が品位を保証)です。
◆プラチナ950
プラチナ950は「Pt950」と表記されます。割金にパラジウム等を5%使用したものでプラチナが95%使用されています。Pt850やPt900に比べると柔らかいのであまりアクセサリーには使用されません。
◆プラチナ900
プラチナ900は「Pt900」と表記されます。割金にパラジウム等を10%使用したものでプラチナが90%使用されています。18金より少し柔らかいので1つ1つが小さいもの、薄いもの、細かいものなどには不向きです。そういったものにはプラチナ850が使用されてます。 立爪のリングやペンダントトップなどによく使用されています。
◆プラチナ850
プラチナ850は「Pt850」と表記されます。割金にパラジウム等を15%使用したものでプラチナが85%使用されています。硬さはほぼ18金と同じくらいです。 チェーンのネックレスなどに使用されます。(プラチナ900以上だと柔らかすぎてしまい、使用しているうちに伸びてしまうため)
プラチナの歴史 |
プラチナ鉱床が初めて地球に出現したのは今から20億年前の隕石の衝突によって誕生したといわれています。 紀元前1200年頃、古代エジプト人は、ヌビア王国からプラチナの混ざった金を輸入し、ジュエリーやアクセサリーを作っていました。 これが人類の歴史に登場する、最も古いプラチナのジュエリーです。 紀元前700年頃、第25王朝テーベ王の娘で高位神官だったシェペヌペットⅠ世は、プラチナと金の象形文字で飾られた巨大な石棺に埋葬されました。 また、現存する最古のプラチナ製品でもある「テーベの小箱」と呼ばれる化粧入れも墓から出土しています。 紀元前100年頃、南米プレ・インカ帝国では、高度な精錬、治金、鍛造の技術を使い、プラチナと金で鼻輪や耳輪、宝飾品などを作っていました。 その後、プラチナは2000年近くもの間人類の歴史から姿を消します。 1590年頃、スペインの征服者たちは南米への侵略の際、当時ヨーロッパで珍重されていた銀と勘違いして大量に略奪しました。しかし、プラチナは融点が高いため銀用の加工設備では溶かすことができなかったため、大量に廃棄されてしまいました。 1700年代、ヨーロッパの錬金術が発達し、プラチナが脚光を浴びます。プラチナに鉛を混ぜることで金のように見えるため錬金術師に珍重されました。 1751年、スェ—デン科学者のテオピル・シェファーにより学術的にプラチナが貴金属として分類されました。 1780年代、フランス国王のルイ16世が「プラチナは王にのみふさわしい貴金属である」と宣言しました。ようやく真の価値を認められました。 19世紀初頭、宝石商であるルイ・カルティエは歴史に埋もれてきたプラチナを初めてジェエリーに導入し、知られざる魅力のすべてを見事なまでに引き出しました。 プラチナの特性を活かし、ダイヤモンドの輝きを際立たせたこの作品を見た英国国王エドワード7世はカルティエのことを「宝石商の王にして王の宝石商」と絶賛しました。 現在では、結婚指輪等のブライダルジュエリーでは、「ダイヤモンドは永遠の輝き」と、ともにプラチナも永遠の愛の象徴つして女性を魅了しつづけています。
プラチナの買取りについて
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