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小判(大判)に関する豆知識

金銀財宝の象徴ともいえる、大判小判のつまった千両箱。 実際に現存する大判小判は非常に価値が高く、ものによっては1,000万円以上の値がつくことがあるんだとか! 本日は、大判小判の豆知識についてお話します。

▼ 大判は恩賞や贈答品用のインゴット
 大判は本来「貨幣として」というよりも、インゴットの性格が強いものです。 混ぜモノがない事を証明するために、薄く引き伸ばした延金であり、金の取引・褒美の品等に利用されていました。 貨幣として規格になった始まりは、1588年に、豊臣秀吉が作らせた「天正大判」です。 縦約17cm、横約10cm、重さは約165グラム、楕円形のかたちをしています。表面には製造者の名や額面が筆で書かれています。金の含有量は70〜74%ですので、現在で言うK18にやや足りないといった純度です。 江戸時代になると、この天正大判をモデルに、5種の大判が鋳造されました。(慶長大判、享保大判、元禄大判、天保大判金、万延大判)こちらも恩賞や贈答品に用いられた記念金 貨に近い流通の仕方をしています。

小判は実際に使われた貨幣

一方、小判は初めから貨幣として流通することを前提とした金貨でした。 徳川家康は江戸幕府を開き、日本全国を治める為、様々な制度を整えていきますが、貨幣制度もその1つです。 大判が表面に作者・額面等を筆で書いているのに対して、小判は貨幣としての生産性を考え、花押や文字を打刻しています。 慶長小判がはじまりとして江戸期約260年の間に、10種の小判が発行されています。 (慶長小判、正徳小判、元禄小判、宝永小判、享保小判、元文小判、文政小判、安政小判、万延小判、天保小判) しかし、その時代によって金の含有量は86.8%〜56.4%とまちまちです。今の金の品位で言えばK20(83.5%)からK14 (58.5%)ほどの差があることになります。

もし も大判小判が現在のジュエリーや貴金属製品のように金の品位と重さだけで買取をされてしまうとしたら、品位の低さゆえに高価買取は望めません。 しかし実際には1,000万円以上の値がつく場合もあるのは、大判小判が、ただの金の塊としての価値だけでなく、骨董品としてのお値段がつくからです。

古銭をより高価買取にするために

▼ なぜ高値がつくの?
 しかし小判は単に古いから高価買取になる、というわけではありません。 大判小判の希少性が高くなったのは、幕末の通貨問題に端を発します。 幕末、日本は鎖国から開国路線に転身し、アメリカなど5カ国と通商条約を結びました。 貿易が始まった当時、日本の金は諸外国に比べると割安だったため、外国商人は日本で少量の銀を大判小判に換金し、そ れを海外で多量の銀に交換することで利益を生み出したのです。 結果、日本の大判小判は海外へ大量に流出しております。この流出は長く続きましたので、大判小判は大幅に減ってしまいました。このため歴史的な資料として、コレクションアイテムとしても希少価値が高まることになったのです。

▼ より高価買取にするために
 骨董品は偽物も多く出回っておりますので、正式な鑑定書は高価買取につながります。 大判小判に鑑定書がついていましたら、必ずお持ち寄りくださいませ。

また、小判をピカピカに磨く必要はありません。 骨董品の場合は下手に洗浄すると、墨で筆書きされた額面や作者表示が薄くなり、かえって価値を下げてしまいます。柔らかい布で、表面の埃を優しく拭う程度にし、過度な洗浄はしないようにしてください。ご査定をご希望のお客様は【こちら買取本舗】無料査定をご利用ください。

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