今回、有名宝飾ブランドであるカルティエ(Cartier)の歴史をご紹介させていただきます。まず、1873年、宝飾師であるルイ＝フランソワ・カルティエが28歳の若さで独立したときから、カルティエ歴史が始まりました。
カルティエ(Cartier)のはじまりから腕時計まで
その当時のヨーロッパでは曲線を誇張するスタイルを特徴にもつアールヌーヴォーが主体でしたが、ルイ・カルティエはこの時代の流れに逆らうように、フランスの古美術を収集し研究をはじめました。さらにイスラムや東洋の文様までその研究対象とし、明確なラインと対称的な構成を持つガーランド・スタイルを確立いたしました。
やがて1920年代にアールデコ・スタイルへと発展し、幾何学的なラインを主軸とする極めて近代的な宝飾品はカルティエ・スタイルと呼ばれ、世界的な流行を作っていきました。宝飾工房としてはこの様にはじまったカルティエではありましたが、ルイ＝フランソワ・カルティエは当初から時計の製造に強い関心を抱き、そこに未来を腕時計に見いだしいきました。やがて、独創的なデザインを持つ腕時計が彼の工房から誕生し、伝説的な存在となっていきました。
カルティエ(Cartier)宝飾店らしからね腕時計デザイン
サントスやトーチュ・タンク・ベニュワール・パシャ…。数え切れないほどの圧倒的な存在感を持つ傑作腕時計の種類。これほどまでに印象的なモデルを次々に生み出した時計メーカーは、なかなかありません。そして今もなお、カルティエの創作意欲は他社を圧倒し、大きな影響力を持ち続けております。
カルティエ腕時計を特徴づけ確立させる要因のひとつに他の宝石商の製品とは決定的に異なっていた点があります。その違いは宝飾ブランドでありながら宝石の飾り立てを用いず、腕時計自体のフォルムの魅力を重視したことです。カルティエ腕時計の基本的デザインはとてもシンプルかつピュアです。この要素こそがカルティエ腕時計が永遠に新鮮でいられるポイントと言えるでしょう。
その上、カルティエ腕時計を手にした人の誰もが感じる表現のできない心地良さがあります。その感触は機械的な力強いものではなく、なぜか柔らかな感触でからだの一部になったような感覚を持つようです。
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